心体の緊張、顔の赤面・・・原因は何?対処法が分からない・・・

社会不安、対人恐怖、トラウマ心理、何故だか晴れない思い。

心体の緊張、顔の赤面。原因も対処法も分からないまま、気にしないようにしても更に気になって悪循環。それでも忙しい日々、容赦なく毎朝という悪夢が自分を迎えにやってきては、止まることのない濁流のような社会の波へと自分を放り込んでいく。

休まるときのない心身、相まって増長されていく緊張、それに誘発される赤面。この無限ループが起こる原因と関係。

トラウマ心理学

赤面、赤面症のことについて知りたい方は、まずこちらの記事をご覧になってから当記事をお読みになることを推奨します。⇒治したい赤面症、その奥底に渦巻く心理

上手くいかない人生、自身の望まぬ癖や習慣を理解する上で、「トラウマ」という観点には非常に興味深いものがあります。

トラウマの心理学では、過去(主に幼少期)に体験したトラウマ的な出来事により、自分の心の奥深くに癒されないわだかまりという闇が落とし込まれたままになっていて、その癒されない傷が「インナーチャイルド」すなわち大人になれない、先に進めないでいる子供のままの自分、が自分の心の奥底の中に宿っているとされます。

トラウマ心理学のことについては、こちらの記事でも解説しています。⇒「生きづらい」性格、特徴の底にあるもの

過去の何がしかの経験が自分の心に大きな傷を残し(アンカー)、その傷を負ったときと同じような状況や場面に遭遇したとき(トリガー)に、過去のトラウマ体験が呼び起こされて、毎度毎度、自己破滅的な態度や行動を取ってしまうようになるというものです。

これは条件反射というもので、有名なのは「パブロフの犬」というものがありますが、ある実験では犬にベルを鳴らしたときにエサを与えるということを繰り返した結果、その犬は「ベルが鳴ったらエサがもらえる」ということを学習して記憶します。

そうすると今度は、その犬はまだエサも目の前にしていないのに、ベルの音を聞いただけで涎を垂らすようになります。

先ほど「アンカー」と「トリガー」という言葉を使いましたが、心理学用語ではパブロフの犬でいうところの、エサがもらえる(アンカー)ときには、あのベルの音が聞こえる(トリガー)というように、

このように、条件反射やトラウマの心理学では、心の中に埋め込まれた記憶(アンカー)が、その記憶に基づいた状況や場面という引き金(トリガー)によって引き起こされるものである考えます。

例えばあなたが(幼少期、あるいは成人後に)人前で発表するとき「緊張して赤面した」という経験をしたとします。

そしてその経験がトラウマ的で、強烈であればあるほど、その記憶は強固なアンカーとして心の中に埋め込まれます。

すると次回からは「人前に出る」という状況や場面に遭遇すると、それがトリガーとなって「緊張、赤面」という記憶、つまりはアンカーが発動してしまうのです。

普段あなたはそのことを意識していないかもしれませんが、この一連のパターンはあなたに、「自分は緊張、赤面する」という自己イメージを潜在意識に刷り込み、日々それを強化させていきます。

あとはまるで自動操縦かのように、事あるごとに「人前」⇒「緊張、赤面」、「人前」⇒「緊張、赤面」という流れを自動的に発動させることを繰り返します。

トラウマ心理から作られたパターンを記憶した潜在意識は、不安や恐怖へと思考を縛り付け、それを「緊張」「赤面」という形で体現化させ、それが自分のセルフイメージとなり、今度はそのセルフイメージに基づく、セルフイメージにふさわしい行動を取らせるようあなたをコントロールするのです。

トラウマ心理学の罠

さて、その前にここでもう1つトラウマ心理に紐づくもう1つ興味深いお話をしておきましょう。それは、

「あなたを取り巻く状況の全ては自分の『目的』を実現させるというプロセスに沿って物事や決断を実行させていった結果である」ということです。

人が巻き起こす現象、作り出す環境があります。そしてそれらを起こしたり作り出すための習慣、行動があります。そしてそれら作られてきた環境や習慣というものは、必ず目的の達成と行動という一連のプロセスによって成り立っています。

それが明らかに自分にとって不都合なものであるとしても、目的とその達成というプロセスにそってあなたの行動や習慣というものは作られているのです。

つまりは、あなたの脳は何かしらの目的達成のプロセスに沿って、あなたの心身に緊張を生み出し、顔を赤面させることを都合よく実現させているのです。

唐突にこんなことを言われても、「何を言っているんだ?ちょっと待てよ」と混乱するかも知れません。

どういうことかといいますと、例えば人間の脳みそというのは、実はとんでもないほどの実現力を持っており、人の頭の中のあるイメージと自分を取り巻く環境や状況という外部環境とのイメージとの差が生まれないように「整合性を保たなければ」という働きを常にしています。

あなたが「そうである」とつまり「真実」として受け入れたもの、つまり自分の頭の中に「真実」として存在しているイメージは、自分が外部環境に対して持っているイメージを正しいものとして証明してみせるために、必ずそれを実現させようとする働きを持ちます。

  1. あなたが「赤面」や「緊張」しやすいということで悩んでいる。
  2. それは自分の中にある劣等感や内気さのせいであると考える。
  3. その気質や性格は家庭環境が悪かったせい、親がきちんと育ててくれなかったからという恨みに近い感情を持っている。

そしてこの一連の流れのセットが、あなたの心の中で「真実」として受け入れられるとします。

そして3番の事柄を事実として証明し、親に罪悪感を感じさせ、自分の心の鬱憤と恨みを晴らすという目的が潜在意識の中にセットさせます。

そしてその目的を達成するためには、3番の事実が事実として現実空間に書き表されることが証拠として必要になります。そして3番の事実が前提として存在することを証明する前準備として、

  1. 自分が育った環境や、教育をしてきた親がいかに不十分で、ろくでもないものであるかという点
  2. それによって内気でひ弱で劣等感を抱えた自分という点
  3. 社会不安や対人恐怖で赤面、緊張、無能感に苦しめられている自分という点

この3点を現実空間に書き表すことが「親に罪悪感を感じさせ、自分の心の鬱憤と恨みを晴らす」という目的達成に必要なプロセス、パーツとなるわけです。

であると同時に、そのプロセスやパーツ集めこそが「自分が育った環境や、教育をしてきた親がいかに不十分で、ろくでもないものであるかという点」がいかに正しい認識で狂いのないものであるかという証明になるわけです。

よってあなたの心の中の劣等感や、内気さ、恨みの感情は強化されていき、同時に赤面と緊張の度合いも強化されていき、「治したくても治せない」という無限ループに陥っていきます。

自分が赤面症で緊張しやすくて、社会不安と対人恐怖に苦しめられて無能な状態になっていることを、一番悲しみ、傷付くのは自分の親であるという事を、あなたの無意識は知っているのです。

「自分が緊張や赤面に苦しめられて、無能な人格に育つこと」が自分の親に罪悪感を感じさせ、自分の鬱憤を晴らすためにいかに効果的で有効な手段であるかという事を、あなたの無意識は知っているのです。

これは親と同居しているとか、別居しているとに関わりません。

あなたの潜在意識は、あなたが真に望むことよりも、あなたが「心の中で『真実』であるとしたこと」「そうである」と信じたことを実現させる方向へ優先的に働くのです。

つまりあなたの心の中で「信じたこと」が「いかに正しいか」を全エネルギーを使ってでも必ず証明しようとします。

つまりそれを証明するための物的証拠を、現実空間に実現させようとするのです。

要は、赤面も緊張も「『あなたの中での』真実の正しさを証明するという目的」の達成に沿って発動されていないか?ということが言いたいのです。

あなたを負の呪縛に縛り付ける魔力

前章で紹介したような、負のプロセスや循環が発動してしまうと、その循環をあなたに定着させて、離れず逃れられないように固定しようとする働きが加わります。

それはこの自然界、生命の全体に対して働いている恒常性維持機能、別名ホメオスタシスと呼ばれるもので、それは私達人間の生命を維持するために、その人の性質や傾向、習慣を一定のものに保とうとするように働いています。

なぜ性質や傾向、習慣が人間の生命の維持に役立つのかと言えば、たとえば毎日決まった時間に起きて会社に行ったり学校に行ったりという生活する上での規則性がなければまともな社会生活は送れません。会社や学校の方針を決める重役の人の考えや意見、決定などが1日毎に変わってしまっては困りますし、自分が毎朝起きる度に別人のような性格に変わってしまっては困るわけです。

また、環境や性格の変化には、リスクや慣れるまでの緊張、違和感も伴います。少なくとも今までの状況で生きてはこれたわけなので、リスクを負ってまで今まで慣れ親しんできた現状(コンフォートゾーン)を変え、新しい環境、職場、学校、交友関係、住まい、新しい自分に自分を身を置くことは避けようとする意識です。これもホメオスタシスによる働きの1つです。

例えば分かりやすいものだと体温があります。人間の平均体温は36度に保たれています。平均体温が35度近くの人はそこにホメオスタシスが働いて一定の体温に保たれますし、平均体温が37度近くの人であればその一定温度に保たれます。

外気温の変動によって体温が大きく変動させられるようでは、哺乳類にとっては生命の危機です。反対に言えば幅広い外部環境にさらされても適応できるように、体内状態を一定に保とうとするのがホメオスタシスの役割です。

これは何も体温だけに限った話ではなくて、生物の内面的なあらゆる部分に働いています。例えば人間の性格や考え方習慣など。その結果として、その人を取り巻く環境や状況にまでホメオスタシスが影響しています。例これは生命の安全を保つのに有効に働くように備わっている力なのですが、とにかくホメオスタシスは、その内容に関わらず是が非でも「一定を保つ」という所に役割があるのでときにそれは本人にとって都合の悪いことでさえ一定に保とうとする力が働くのです。

セルフイメージを超えた他人からの評価は気持ち悪い

ここでどういう風に人間の内面にホメオスタシスが働いていくのかというパターンを見てみましょう。

例えばこんなことはないでしょうか。他人に「『○○さん』って優秀な方ですね」と褒められたとします。もちろんそれは自分にとっても嬉しいことですし、歓迎すべきことなのですが、何だか居心地が悪いような、しっくりこないような感覚を味わった経験です。

そこであなたはこのように思います。「あの人は自分のことを優秀だと言ってくれたけど、それはその時あの人がたまたま自分のいい面しか見ていなかったからだ。本当の自分の姿が知られたら、そんな高評価は一瞬で飛んでいってしまうに違いない」

なんでこのようなことを考えてしまうのかというと、自分の頭の中にある自分へのイメージと、他人の頭の中にある自分へのイメージが一致していないと感じるからです。前の章でもお話しましたが、人間というのは自分の頭の中にあるイメージと、自分の外にあるイメージとが一致していないと、違和感を感じるようになっているのです。

それで、その違和感を払拭するために脳は、脳内で持っている外界へのイメージと、実際の外界との整合性を取ろうと一致させるように働きます。それも多くは脳内にあるイメージの方へ外界を近づけていくように。

ここに「変わりたいのに変われない」赤面や緊張を「治したいのに治せない」という大きなヒントがあります。

例えば先ほどの例でいえば、「○○さんって優秀ですね」自分のことを褒めてくれたことが嬉しいような気持ち悪いような違和感を払拭する為に、自分の脳内にある低い自己イメージへ、自分のことを褒めてくれた人の中にある自分へのイメージを一致させるために、無意識があなたにおろかなミスをさせたりということが起こります。

そして、最初は自分のことを褒めてくれた相手の評価が、実際に落ちたと感じたとき、あなたはガッカリしたようでで内心はホッとした安堵感を抱いています。「そんなバカな」と思うかもしれませんが、本当なのです。

なぜなら、自分が持つセルフイメージよりも高い評価を一度受けてしまうと、それを気張って維持していくには相当な精神への負担がかかるので、しんどくなってしまうのです。そんな状態を、深層心理では「気張りを手放して早く解放されたい」と思っているのです。それであなたは人からの評価が落ちるように、人前でおろかな失敗やミスを犯して、実際に人からの評価を落とすことに成功します。

これがホメオスタシスの恐るべき力なのです。これは例えば、自分の中にあるセルフイメージと、他人からの評価がおおむね妥当なレベルであると感じていれば、その一定の評価を保つように程よいプレッシャーと緊張が保たれますし、自分のセルフイメージよりも低い評価を他人からされているよ感じれば、人前でちょっとした「デキる所」や「いいところ」を見せることで、他人からの評価を上げることに成功します。

このような理由で、人間の持つセルフイメージというのは、「本当はみんなが考えているよりも自分はすごいことができるんだ」「本当はみんなが考えているよりも自分はダメな奴なんだという」思考が混在してカオスな状況になっています。

真面目な人や、神経質な人、完璧主義な人、プライドの高い人であればある程に、このカオス具合も強くなっていき、その結果精神を病んでしまったりする場合が多いです。

有名人や人気のアイドルなんかがこのような発言をするのを見かけたことがあります。

「自分は有名人(アイドル)だから、みんなこんなに自分のことを愛してくれているけど、自分から有名人という肩書がなくなったり、プライベートでの本当の自分を知ったら誰も自分を愛してくれないんじゃないか」

これも完全に自分の中にあるセルフイメージと、外にある自分へのイメージが一致していない、あるいはセルフイメージを遥かに超える評価を受けていると感じて心が不協和音を発している状態だからです。

その不協和音に耐えかねて引退してしまったり、世間からの自分の評価を落とす為に、潜在意識がその人に不祥事を起こさせたりすることで、世間からの評価を落とすことに成功している事例は少なくないんじゃないかと思います。

有名人なんかであれば、有名人としての「キャラ」という役を演じることになりますし、一般の人と実際に関わり合うということもほとんどありませんので、その場合は多少のセルフイメージを超える評価を世間から受けたとしても、さほど心の違和感にはなりませんし、逆に天狗になって世間の高い評価にセルフイメージを近づける方向で不協和音を解消することも可能かも知れません。

話の戻しまして、長い間苦しい環境にいて、「ずっと不幸を感じている」という人、「現状が変わらないことに慣れてしまった人」というのは言い方は悪いですが、「不幸の世界の住人」になっていて、自分にとってその不幸な世界が居心地のいい状態になっています。

この自分にとって居心地のいいゾーンのことをコンフォートゾーンというのですが、このコンフォートゾーンからはずれようとすると、何度もお伝えしましたが潜在意識が「ここは自分のいる所ではない」「気持ち悪いから元のゾーンへ戻れ」と指令を出すのです。

その為に、ちょっとしたチャンスや幸福が自分の目の前に現れようとすると、「こんなの自分には似合わない」「自分にはふさわしくない」という思考になり、チャンスや幸運を受け取ることを放棄し、見ないようにします。

現状を変えようと努力して、環境や他人からの評価がせっかく向上し始めても、次第にその良くなり始めた環境が居心地悪くなり、元の世界に戻すよう潜在意識の力が働きますそんなことを繰り返す内にどう努力しても不幸の世界に戻ってきてしまうイタチごっこに疲れ果て「もう何をやっても無駄なんだ」「自分にはこの不幸な世界がお似合いだ」という思考に固まり、行動を起こそうという気力も根こそぎ奪い取られて、やがてはその現状に慣れていき受け入れていってしまうのです。

そこが自分にとってのコンフォートゾーンになり、ホメオスタシスがそこから外れないように、どこへ行こうとしても簡単に引っ張り戻されてしまう見えない鎖のようにガッチリと確保するのです。


緊張、赤面にも働いているホメオスタシス

さて、前の章でお伝えしたホメオスタシスという力は、あなたの「緊張」「赤面」を治したくても治らないという方向にも働いています。

なぜならあなたの潜在意識の中には、「自分は緊張する」「自分は赤面する」という強固なセルフイメージがあるからです。だってあなたはそういうセルフイメージがあるからこの記事を読んでいるのでしょうからそれは間違いのない事実です。

逆に自分が顔に緊張も浮かべず、赤面もせずに流暢な会話をこなし、人と上手に関わりながら自分が生活しているセルフイメージは持てないのではないでしょうか。

正に緊張も赤面も治らない真の原因はそこにあるのです。

「自分は緊張する」「自分は赤面する」というセルフイメージから外れないように、ホメオスタシスの強力な力が働いているからです。自分が「緊張しない」「赤面しない」という方向にセルフイメージが切り替わることは何だか違和感があって気持ち悪いのです。この「セルフイメージが切り替わることが気持ち悪い」と感じるその感情こそが、あなたという生命にバッチリとホメオスタシスが働いている証拠なのです。

「そんなの嘘だ」、「自分はそれを治したいと思っている」と思うかも知れません。前の章でもお話しましたが、人間というのは必ず何らかの動機、目的があって行動を起こす生き物です。その目的とは例えば「人に持つ恨みを罪悪感を植え付けることで晴らしたい」というものから、「無能でボロボロの自分」を演じようとしてみたり、そして今度はそれがその人にとって居心地のいい状況(コンフォートゾーン)として定着し、そのコンフォートゾーンから離れさせないようにするホメオスタシスにガッチリと掴まれる。

これは人が変わりたいのに変われない、緊張や赤面も治したいのに治せないという状況に陥って抜け出せなくなるという真のメカニズム、原因なのです。

現状維持をしようとするホメオスタシスを壊すには

ホメオスタシスの機能自体は、生命を維持するのに不可欠な機能ですからそれそのものが悪いものではありません。問題はあなたの「望まないこと」「変えたいこと」「治したいこと」に対して働くホメオスタシス、つまり現状維持機能装置を超える必要があります。

では一体どうすればそのホメオスタシスは外れるのでしょうか。

その答えは単純明快です。

「自分のゴール」を掲げるということ。

本来的に人間というのは、目的がないとモチベーションも行動も起きませんから、何らかの目的も持たないと生きていけないようになっているんですね。誰でも目的を持って日々を生きています。

このように言うと、「自分は何の目的ももっていないし、目的なんか立てた覚えはない」という人もいるでしょう。しかし実際にはそんなことはないんですね。

人間の脳は、どうにかこうにかして目的を絶対に作ろうとするのです。それはあなたが意識的に持ったものだけとは限りません。潜在意識は、あなたの意思に関係なくどんな目的でも勝手に作り出します。それが例え「人を恨んで心を発散させる」というような自己破滅的な目的であっても。

この意味がお分かりでしょうか。人間というのは「意識的に」目的、つまりはゴールを立てて、そこに向かっていくという作業をしないと、例えそれが下らない現状の肯定と維持であろうが、自己破滅的な行為続けてて人生を滅茶苦茶にすることであろうが、何でもいいから目的を立ててゴールに向かって進歩していっていないと気が済まない性分なのです。

つまり人間の脳みそとは、自分の意識で能動的にゴールの設定をしないと、潜在意識が勝手にしょうもないゴール設定を行い、そこにその人を向かわせる。ということを始めてしまうのです。

これは、本人が能動的にゴール設定を行い、そのゴールに向かって生きるということをしなければ、自分の意識とは全く無関係に自動的に行われるものです。これは人間が、「目的思考の生き物」であるが故に絶対なのです。

つまりそこにあるのは、停滞と後退であり、停滞も続けていれば後退と同じことですから、あるのは後退、老いの一直線だけなのですね。これは人生において知っておかないと本当に最も危険なことだと思います。

こうして考えると、人を恨むことも、自分嫌いも無能感で悩むのも、無気力や倦怠感に押さえつけられて動けないのも、余計な緊張や赤面で苦しめられるのも全部、あなたが「能動的なゴール設定」というものを人生に据えていないことから、人間は目的思考の生き物」という性質故、潜在意識の力、コンフォートゾーン、ホメオスタシスなどあらゆる協力なパワーを駆使して、自分が望まぬ破滅的でしょうもないゴールに向かわされている可能性が高いということです。

これを聞いてあなたはどう思うでしょうか。能動的で、自分が心から真に望むゴール設定というものをしているでしょうか。これを認めて理解したとき、あなたがすべきことは「自分のゴールを明らかにし、そこに向かって生きていく」ということしか見えないはずです。

そうしたら、自分の人生を生きる使命と責任感が生まれ、余計な緊張や赤面なんかあっという間に忘れていたことに気が付きます。人生にあなたが心から望む真のゴール、目的があれば、そんな必要以上の緊張や赤面などという下らない悩みに付き合っているほど暇ではなくなってきますし、やりたいこと、やるべきことで頭はいっぱいになり充実してくるので、そんな緊張や赤面に苦しめられるというような、「望まぬゴールに向かわされているが故に生じる」悩みが、やりたいことでいっぱいになっている一等地の心に入り込んでくる隙間や余地なんかありません。

いったんゴールに目覚めた心は、まるで貴族が奴隷をあしらうかのように、下落な目的や悩みに対して排他的です。「お前らのような下落民が気やすく我々の一等地に入ってくるな」といった感じです。というか実際にはそんなことすら考えてもいません。しいて言えば眼中にもないといったところでしょうか。

たまに「あ、今下落な悩みがこっそり侵入してこようとしているな、さっさとしめだしておこう」といった感覚でしょうか。ゴールを持つと、いらない悩み、不用品的悩みはこんなに軽々しくあしらう事ができるようになってきます。もちろん慣れはありますので、私も完璧ではないのですが。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

結論としては、1にも2にもまずは自分のゴールを持つという結論に至りました。

私は、トラウマ心理を完全否定するわけではありません。しかしそこに問題があるとすれば、安易な説明では、それを知った人が自分の心の内に存在する原因を追究することなく、何でも責任逃れをするような方向にトラウマ心理を解釈してしまうことです。

そしてトラウマ心理学というのは、過去軸に思考を置くような解釈で取られやすい。トラウマというのは、「過去」に自分が経験したことですので、どうしても過去軸から現在を捉えるような方向に向かいやすいんです。私もトラウマ理論そのものは、非常に納得できる内容であると思いますし、参考にしている点は多いです。

ただ、部分だけを切り取って「過去のトラウマのせいであなたの人生は上手くいかない」というような説明だけをされてしまうと、「そうなんだ、じゃあ自分は人生うまくいかなくてもしょうがない、悔しいけどそれが真実だ」という解釈に取られかねません。

「自分が人生上手くいかないのは親のせいだ、悪口ばかり言うあの友達のせいだ、物分かりの悪い上司、部下、恋人のせいだetc…」という風に、他社依存な人格に仕立てあげ、上手くいかない人生が当たり前になり、やがてはそこがコンフォートゾーンとなり、ホメオスタシスに不幸な世界へと閉じ込められる。

それでは意味がないと思います。

逆に自分の目的、ゴールというものを持てば、ゴールを達成した自分、理想の未来像という「未来を視点にした」視点で現在を見る事ができるようになるので、余計な過去の情報に囚われたり、振り回されることがなくなります。

「トラウマという過去」にしても「目的という未来」にしても、いずれも時空を超えた過去や未来という軸から見た視点で「今現在」は作られています。

「トラウマという過去」に心が囚われていれば、「未来という目的」もトラウマに縛られたものになってしまうのです。

だって未来という目的の達成が、「停滞という名の後退」「自己破滅」「老い」という所に焦点が向かっているのですから。それでその目的達成の為に、自分が無能になってみたり、赤面と緊張でしどろもどろになってしまったりします。

自分の脳内にあるイメージは、それを現実空間と一致させようとしますから、自分の脳内にあるイメージを建設的で進歩的なものにしなければ現状は変わりません。今回は緊張や赤面をテーマにした記事でしたが、視野の狭くて抽象度の低い視点よりもはるかに有益で、人生単位でプラスになるお話をしました、

結局は社会不安も対人恐怖も、緊張も赤面も、より視野を広げた高い視点、つまり抽象度を上げた視点から物事を見る事が、その解消に一番効くのだと思います。

何が何でも、人生に一番必要なのは、「自分が心から真に望むゴール設定」だということです。

顔の緊張や赤面はどこからきているのでしょうか。不必要、必要以上の心の緊張からです。

不必要な心の緊張はどこからきているのでしょうか。不安や恐怖、怒り、悲しみ、嫉妬などのネガティブな感情からです。

それらネガティブな感情はどこからきているのでしょうか。あなたが意識的、能動的な目的設定を怠ったために、潜在意識によって自動的に設定された、停滞的、後退的、自己破滅的な目的設定からです。

重要なことなのでもう一度お伝えしておきますが、それら自分の望まぬ悪習慣を断ち切るのに絶対必要なのは、あなたが意識的、能動的に設定した「自分が心から真に望むゴール設定」だということです。


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