「人の目が気になる」症状に精神科での薬ってどうだろう?

恐怖、不安、緊張などの感情を絡みつけ、自分を縛り付ける「人目が気になる」という観念。

本を読んだり、ネットで調べたり、考え方を変えてみたり。できる改善策を試してはみるも、結局毎回イタチごっこ・・・。

一向に改善の兆しを見せないその悩みに、「精神科の薬ってどうなんだろう」と期待を寄せる。

その是非を問うてみたいと思います。

精神科でもらえる薬とは

「精神科」と聞くと何だか恐いイメージもありますよね。

今はどちらかというと「心療内科」という呼び方のほうが一般的かもしれませんが(厳密にいえば別々のものとして定義されています)、以下この記事では「精神科」という呼び方で統一します。

近年では精神科を受診するということが珍しいものではなくなりましたし、その敷居はかつてに比べるとずいぶん低いものになっているのではないかと思います。

けれどどうしても「自分が行くには抵抗がある」という方も少なくないと思います。

精神科が治療対象とする最も多い精神疾患としては

  • うつ病
  • 躁鬱病
  • 統合失調症
  • パニック症候群
  • 対人恐怖
  • 社会不安
  • etc…

などが主になります。

またこれらの診断名の中で、根本となる症状として

  • 憂鬱
  • 緊張
  • 不安
  • 過呼吸
  • 赤面、多汗
  • 不眠
  • 死にたい気持ち
  • etc…

などがあります。

精神科では、これらの症状を解消することを目的とした薬が処方されます。

「人の目が気になる」という悩みは、対人や対社会の関係に対する「緊張」「不安」「恐怖」からきている訳ですから、その観点から見ると精神科で処方される薬には、緊張や不安を解消して、人の目が気になるという問題を解消するのに有効であるといえます。

あとはその薬の服用にあたって、デメリットもあるわけですから、その「メリットとデメリットのどちらを選んで付き合っていくのか」という問題になってきます。

精神薬服用のメリットとデメリット

さて、精神科での薬の処方が、「人の目が気になる」という悩みの解消に有効だとは言っても、そこにデメリットも存在してくるわけです。

そのいくつかを挙げてみましょう。

  • 薬の服用による副作用
  • 薬を飲み続けなければならない
  • あくまで対症療法なので再発率が高い
  • 通院費が高い(1~2週間に1度の通院、1回の受診と薬の処方代で3,000~5,000円程度)

順に見ていきましょう。

薬の服用による副作用

精神科での薬の服用を考えている方にとって一番気になるのが、この副作用についてなのではないでしょうか。

「近年の精神薬は改良が進んで、副作用はなくなってきている」とはいうものの、薬品である以上、副作用を完全に無視することは不可能です。

精神薬の服用によって現れる副作用として、

  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 下痢
  • 発汗
  • 知覚障害
  • 不安
  • 不眠症
  • 憂鬱感
  • 死にたい気持ちの増幅

などはよく挙げられます。

副作用の出方やレベルは、患者と薬の相性や、心身コンディションなどの要因によって個人差があります。

ある1つの症状を抑えるために薬を服用したことで、副作用としてうつ病や神経症で多く見られるような別の症状が出てきてしまうということがあります。

それを本人も薬の副作用だとは分からずに、お医者さんに「最近○○の症状があるんです」と相談すれば、「ではその症状の改善にプラスで別のお薬を出しておきましょう」なんてことになるのは日常茶飯事です。

その結果だるま式に薬の種類も量も増えていき、「薬がないと不安」という依存的な心が強くなり、薬漬けになってしまう人も少なくありません。

これは薬を服用する本人の意思や考え方、また医師の患者に対する理解や把握、分析力にもよるところですが、このリスクは決して小さくありません。

薬を飲み続けなければならない

これは当然の話ではありますが、薬による改善を試みる場合、症状の改善まで薬を飲み続けなければならないという事実があります。

ただ、心の問題の改善のために薬を飲み続けるとき、風邪薬などと大きく違うのは、薬の効果が表れるまでに時間がかかり、また症状が改善してもしばらくは薬の服用を続けなければならないということです。

風邪薬などであれば通常、短ければ1~2日、長くても数日薬を飲めば症状は改善し、その後は薬を飲み続ける必要がありません。

これが精神薬の場合、薬の効果が出てくるまでに短くて1~2週間、長くて2~3週間かかる上に、症状が改善したあとも薬を減量しながら3ヵ月~半年、長ければ1年程薬を飲み続けなければなりません。

でなければ、ほとんどの場合、薬を飲んでいる間は症状が治まっていても、薬を中断した途端に症状が再発してしまうからです。

また、医師の指示に従って薬の減量や終了を行ったとしても、離脱症状として症状のぶり返しや、先ほど薬の副作用の項目でみたような心身の不調が出てくることも少なくありません。

そこでまた薬の量をもとに戻したり、そしてしばらくして減量しようとすれば、前回に減量したときの不安が蘇ってきてなかなか減量に踏み切れなかったり、不調が出てきてのイタチごっこ。

そんなこんなを続けている内に、「薬に頼らなければ生きていけない自分」という自己イメージに繋がり更に鬱っぽくなってしまう人もいるでしょう。


あくまで対症療法なので再発率が高い

症状が改善したかのように見えても、長期間薬を飲み続けなければならないということからも分かるように、薬で症状が改善しても、緊張や不安からくる「人の目がきになる」という潜在的、根本的な要因は、その人の心の中に存在したままであることが多いです。

故に精神科での薬の処方というのは、あくまで対症療法に過ぎないのです。

ですので、精神疾患やその他心理的な問題というのは、一時はよくなったかのように見えても、その根本原因を解消しない限りは、忘れた頃になんらかのキッカケによって症状が再発するというケースが多いです。

そして再び精神科のドアをノックするということになれば、「またか」という気持ちで、自己評価や自己イメージの低下を招く恐れがあります。

そしてさらに「人の目が気になる」という気持ちが強化されてしまうとすれば、不甲斐ないことこの上ありません。

通院費が高い

忙しい現代社会において、働きながら、または学校に行きながら1~2週間に1度の通院をすることは、結構な労力、時間、お金を消費します。

精神科では、患者による薬の多量服用を防ぐために、特別な事情がない限りは1~2週間分の薬しか処方してくれません。

あるときはどうしても忙しかったり急用が入ってしまったり、その月の予算的に受診が難しくなってしまうことは十分にあり得ます。

忙しくて受診できなかっただけならまだいいのですが、問題なのはそのタイミングで手持ちの薬が切れてしまったときです。

それまでの間に朝(昼)晩と欠かさず飲み続けていた薬、それは患者にとって、薬が健全に社会生活を送るためのライフライン的な存在になっていることが考えられます。

そして薬がないのに、いつも通り外に出ていかなければならないとなったとき、パニックになったり症状が悪化してしまうことがあります。

そんなとき理解ある職場に勤めていれば出勤前に病院に行ってくることもできるかもしれません。

ですが人によっては、それは人に明かしたくないことだったり、そのときどうしても自分が外れることのできないタイミングだったりするかもしれません。

また、仮病を使って会社を休んだとしても、もともと「人の目が気になる」という真面目な方であれば、「なんで自分は・・・」と自分を責めては落ち込み、セルフイメージの低下させます。

結果として「人の目が気になる」気持ちを増幅させるというスパイラルにはまり薬を服用し続ける。その間に労力も時間もお金も消費していき、数年間の長期にわたる薬の服用が自分の心身を蝕んでいく、というシナリオがあり得ないとも限りませんので、精神薬を服用すること自体は慎重に判断したいところです。

精神薬は悪なのか

さんざん精神科での薬の処方に対するデメリットを挙げてきましたが、精神薬が悪なのかという問いに対しては、必ずしもそうだとは言えません。

ただその使用法について細心の注意を払えば、それは心の問題の解消に役立つはずです。

ただここで絶対に心得ておかなければならない大前提として必要な認識を改めて確認しておきます。

それは「あくまで薬物療法は対症療法に過ぎない」という認識です。

ここが抜けてしまうと、薬に対して依存的な心が強くなってしまい、しまいにはあらゆる物や人に依存的になってしまう恐れも否めません。

それでは精神的な自立とは程遠い関係になってしまい、結果的に自尊心や自己の確立ができなくなり、「人の目が気になる」という自分からは抜け出すことができなくなってしまいます。

うつ病でも「人の目が気になる」という人でも、その心の問題の解消に一番大切なことは、「自分の中に存在する根本要因を排除する」すなわち「マインドを変える」という意識があるかどうかです。

このところを理解せずに安易に薬に頼ろうとすろことは筆者はオススメしません。

いわば薬は自転車の補助輪のようなものでなければなりません。

一度自転車の補助輪を外した人が、再びそれを必要とすることが一切なくなるように、根本的な解消を目指さなければ意味がありません。

例えば、自分の患者が薬漬けになってたくさんの薬をできるだけ長く薬に頼ってくれる人が増えてくれれば、それだけ精神科医の財布の肥やしになるわけです。

医療の世界も、ビジネスとしての側面を持っているという事実があります。

無駄な薬を飲み続けたり、増やされることをあなたが拒絶する意識がなければ、あなたは精神科医の財布の肥やしになるばかりでなく、時間も労力も心身の健康も削ぎ取られていく可能性だって否定はできません。

それらのことが分かっていれば、良識のある精神科医を探そうとするでしょうし、一刻も早く精神薬からの脱却を目指した解消に取り組むことでしょう。

「人の目が気になる」という悩みに対して、精神薬を服用すべきか否かは、その人が「マインドを変える意思があるかどうか」によって分けられると思います。

精神疾患に対しての根本的な療法として、薬を用いずに大きな効果を見込むことのできる「認知療法」について詳しく書かれた本も紹介しておきます。

「この本を読むことがそのまま認知療法として、うつ病、その他神経症などの改善となとなっている」ことが筆者の意図として組み込まれており、一読の価値があります。

この本の中には、症状のレベルに関係なく認知療法はその効果を期待することができ、症状によっては認知療法にプラスして薬物療法を用いることで更に大きな効果が見込まれることもあるという事についても言及されています。

また、認知療法は薬物療法よりも劣る二流の療法と見なされるべきではなく、あらゆる精神疾患やその他神経症の治療法としてまず第一に試されるべきものである、とも書かれています。

1POINT
医療ビジネスとして精神医学を発達させようという目論見から、主にアメリカのメディア等では、まるで「薬物療法こそが最も優先的で効果的な療法である」かのような宣伝が行われていたために、従来までのうつ病や神経症の治療は、患者も医師も薬物療法以外は検討の視野に全くいれていないほど薬物療法が主流でしたが(今でもその風潮や認識は根強いです)、現代では薬ばかりを用いることへの疑念や、薬を用いない療法のニーズが高まり、薬物療法のみにたよらない認知療法を行っていることを強くアピールしている精神科も増えてきたように思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

精神薬の服用には、副作用という表面的デメリットもそうですが、それ以外にも無視するには決して小さくない二次的、三次的なデメリットが存在します。

それのデメリットの存在をしっかりと理解した上で、尚且つ「変えるべきは自身のマインドである」ということを心得ているのであれば、「人の目が気になる」という心の問題解消のために、あくまでも「補助」として使うことは有効だといえます。

筆者はうつ病やその他心の問題というものに対して、一時的に使用することがやむを得ない場合を除いて、むやみやたらに「精神科で処方される薬の服用をすることでなんとかなる」という考えはあまり好ましくないです。

しかしもし服用するならば、そう固くなることでもないので、そこでまた神経質に考えることで自分の首を絞めることもメンタル的にいい影響とは言えないので、気楽な構えというのは必要です。

そして何より薬の服用に限った話ではなく、神経症に悩む全ての人にとって『気楽な構え』という態度そのものこそが、症状改善の根本にある重要なキーだということを忘れないでほしいと思います。

こちらの記事もご覧ください。↓

「人の目が気になる・・・」のはなぜ?その原因とは?

2017.12.19

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