深刻化していく私のあがり症。改善に市販薬の服用は適切なのか?

あがり症に悩まされて辛い。その克服の為にあれこれ実践して手を焼いてみたが一向に改善の兆しを見せない。「いっそのこと簡単に治せるような市販薬でもないのだろうか・・」

あなたはそんな期待を抱えてこのページに辿り着いたのではないでしょうか。

今回の記事ではそんなあがり症の改善に市販の薬を用いる是非から考えてみましょう。

そもそもあがり症改善に有効な市販薬はあるか

まず語弊を恐れずにハッキリとお伝えしておきたいのですが、あがり症に有効な市販薬などありません。いえ、正確には「必要ありません」と言ったほうが表現として正しいのかも知れません。あがり症に限らず心の問題や神経症の改善のために安易に薬に頼ろうとする人や、それを勧めようとする人が少なからずいますが、素人目線で簡単に薬の服用に頼ろうとする考えは非常に危険です。

どういうことなのか詳しく見ていきましょう。

神経症と薬の服用に関する記事はこちらもご覧ください。⇒「人の目が気になる」症状に精神科での薬ってどうだろう?

「語弊を恐れずに」といったのは、あくまでも私の個人的な会見です。私は薬の専門家でもなければ実際私がそれらの薬を試してみたことがあるわけではありませんし、市場にはあがり症や赤面、抑うつに効くとされる市販薬もたくさん存在します。実際ネット上でもそれらの商品の服用を推奨するかのような多くの記事が見受けられます。

ですが私はそういった記事に軽々と乗せられて、あがり症改善のための薬を服用するのはどうかと思います。それはあくまでも個人的な見解ではあるのですが、客観的に見たその理由も踏まえて挙げてみたいと思います。

  • 薬品である以上、副作用は必ずついて回る
  • 薬が切れたときに不安になる
  • 薬に対して依存的になり、薬を飲んでいないと不安になる
  • 薬との相性が良くなかった際は、緊張やめまい、吐き気などを催し、むしろ逆効果である
  • 上記の理由を踏まえても、そもそも素人判断で服用を決定するべきでない種類の薬品である

ざっと挙げてみるとこのような具合です。万一服用してみて、薬との相性が良くて効果抜群だったとしても、その場合の薬に対しての依存心は、高くなる傾向にあります。

100歩譲って薬の服用を考えるとしても、専門家による客観的な薬を服用すべきかどうか、服用するとしたら何の薬をどれぐらい服用するか?といった医師の判断や管理のもと服用する方が好ましいでしょう。

ただ「病院でお医者さんが処方してくれた薬だから」と、何の疑いも無しに言われるがまま薬を服用することも危険です。しっかりと良医を見極めて受診は行う必要があります。

精神症状に対しての薬の服用に関してはこちらの記事もご覧ください。↓

「人の目が気になる」症状に精神科での薬ってどうだろう?

2018.01.01

あがり症の改善にあなたが考えるべきこと

まず基本的に、うつ病でも人目が気になる症状でもあがり症でも、その根本から治したいと考えるのであれば、「薬」という外部からの働きかけではなくて、「自分の心」という内なる力を発揮して症状の改善を試みようとする気持ちが必要ということが大前提としてあります。

例えば薬を用いて病状を改善しようとするような西洋医学の治療法というのは、表出している問題に布を被せて見えなくさせているだけのような部分があります。どういうことかと言いますと、西洋医学というのは表出した問題を消すことには長けていても、表出した問題を発生させた「原因」を消すことは目的としていないのです。

1POINT
例えばうつ病に関して言えば、非常に再発率の高い病気だということが言われています。これはどうしてかというと、西洋医学による薬の治療によって、「表面上」では消えたかのように思われるような症状も、それを生み出した根本となる心の奥に潜む病巣は宿ったままなので、数年間、数十年間は何事もなかく過ごしていたとしても、あることをキッカケにして症状が表出化してくる、ということが考えられます。

「別に数年間その症状を忘れて楽に生きられるのならそれでいいじゃないか」という声も聞こえてきそうです。しかし本当にそうでしょうか。一度治ったつもりで楽々としていたところに、かつて苦しめられた症状がのしかかってきたときの重みは耐え難いものがあります。

1度は忘れ去られた悪夢が、再び蘇ってきたときの恐怖と重みには、1度目のそれとは異なる重みとタチの悪さがあります。例えば映画なんか見ていても、マズい状況から抜け出してこのままハッピーエンドか。と思われたあとに襲ってくる悪状況のガッカリ感や後味の悪さってありますよね。映画であればそのどんでん返しが面白いのかも知れませんが、これが現実の自分に起こると考えたら身の毛がよだつと思います。

例えばこうした精神疾患は、再発するごとにその確率と頻度を上げていくと言われています。これは経験的に分かることだと思うのですが、「2度あることは3度ある」という言葉もあるぐらいで、「3度あれば4度目ある」「4度あれば5度目もあるんじゃないか?」「10度あれば次も起こるのは間違いないだろう」という方向に確信を深めていき、これが30回40回と繰り返せば、無意識的にそれが延々と続いていくことを受け入れていきます。

そんなことを繰り返していく内に、精神はみるみると衰弱していき、人は再起不能になったり、最悪のパターンは自殺という選択を選ぶパターンがあります。あがり症でも最初はその経験は1回だったはずです。それがやがて頻発するようになっていき慢性化していったはずです。そのサイクルを治ったと思って忘れていた頃にまた繰り返したいと思うでしょうか。

絶対にそんなことは嫌なはずです。これが「根本原因を根元から断つ」ことの重要性を私が説いている理由です。


心の悩みに薬の服用は絶対悪なのか

これは一概にそうだと断言するにはまた極端な結論ではあると思います。例えば重度のトラウマや精神疾患などでどうにも理性のコントロールや正常な思考、認識ができなくなっているパターンもあるからです。

ただしいかなる場合でも、薬の服用は「補助的な位置づけ」であるべきだと私は考えています。精神疾患の治療には、認知療法をはじめ、薬を用いない優秀な治療法がたくさんあるわけで、基本的にはその薬を用いない治療法がメインであって、それだけで済むのであればそれに越したことはないですし、場合によってはそこに補助的な役割として薬物療法を用いるという考えが、精神疾患や神経症を治療するにあたって適切なのではないでしょうか。

だったらあがり症ももちろんこの例に漏れないわけです。むしろ私は半数以上のうつ病治療に薬物療法なしで十分だと考えているぐらいなので、あがり症程度で薬の服用を考えるなんてほとんど考える必要すらないと思います。

正にすぐに薬に頼ろうとするその依存的なメンタリティこそが、あがり症から抜けられない最大の要因として心のベースにあるわけです。こんな状態で薬の服用によって1時的に症状が改善したように見えても、それは表面上で見えなくなっているだけなので、何らかのキッカケで再発することは目に見えているということです。

ここでいう再発とは必ずしもあがり症だけにとどまりません。例えば次は赤面症だったり、うつ病だったり、パニック障害だったり。基本となるベースが変わっていないので、形こそ変われど、あなたの心はまた何がしかの症状を表出化させる恐れが非常に高いと思います。

どう足掻いても市販でも処方でも、薬で症状の改善を期待してみても、単なる一時しのぎでしかありません。反対に言えばどうしても一時しのぎで欲しいという場合にはそれに頼るという方法も無しではありません。いずれにしても市販の薬はお勧めできませんし、どうしてもというときに服用する頓服薬としてだけ、専門家である医師のもと処方された薬を選ぶことがベターなのではないでしょうか。

ただしそれも慢性化してしまえば依存症と変わりありませんから、やはり自分の内、すなわち「心」を変えるという意思をベースに持っていることが大前提ではあります。

1POINT
また最近では、認知療法などの極力薬を用いない治療法を目指している心療内科や、薬を用いるにしても所謂一般的な「西洋薬」ではなく、漢方薬やハーブなどの自然由来の薬を用いることに特化している病院が多く見られますので、病院を探す際はこのように人間の持つ自然治癒力を最大に引き出す考え方を重要視している心療内科を選ぶことがベストであると考えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ほとんど個人的な主観に基づく内容で終始した今回の記事ですが、私はある意味で人間の心と病に対する普遍的な関係性を踏まえた上での考えを述べていると思います。

どんな人生や世界も、人間の心の内から作り出されたものなんですね。負の状況から抜け出してより良い人生を形作るのも、形成された世界も、その源流を辿って着く大元の地点はどんなときも1人の人間の心なのです。このブログタイトルでもあるマインドペディアという名前には「『全ての事象、感情は心。その心を知り、変化させ、活用する』にあたり、心を学び実践するための辞典」という意味が込められています。

故に表面的な枝葉的ノウハウよりも、幹となる本質の部分を語りたいと考えています。枝葉はスポットでしか使えませんが、幹はあらゆる状況で応用可能なものです。

あがり症の改善に市販の薬」という枝葉的記事に期待を求めてこの記事をご覧頂いた方には恐縮ですが、やはりあがり症の改善にも最高の改善法となるのは、「薬」よりも自分の「心」に求めた方がよほど効果的で永続的、かつ賢明なのではないでしょうか。

あがり症改善のに有効なマインド面に関する内容として、こちらの記事も役に立つと思いますので是非ご覧ください。↓

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2018.02.25

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