「生きづらい」性格、特徴の底にあるもの

「何だか人生生きづらい」「いつも疲れている」

そう考えてしまう人というのは存外多いのかも知れません。

生きにくい人、人生や社会生活を「生きづらい」と感じてしまう、といった人達に共通する性格や特徴に共通するものというのは一体どんなものなのでしょうか。

真相を追及してみたいと思います。

生きづらい人とは

「生きづらい人」「生きづらい性格」とは言いますが、そもそも生きづらいとは何なのでしょうか。

その決定的な要素としての1つに、「人と心を通わせる間の障壁」を感じる状態、人を指すのではないでしょうか。

人間関係上の摩擦、意思が伝わらない、伝えられない、人が理解できない、周囲の環境や人に溶け込めないetc…

「生きづらさ」といいうものを表面上の現象でいい表すならば、上記のように言い換えることができるかも知れません。

そのことが結局は、疎外感、孤独感、孤立感、虚無感、倦怠感、無気力感、絶望感へと繋がり、何だか分からないけれど無性な悲しみ、怒り、寂しさ、イライラ、不安、心配、恐怖といった負の感情の連鎖となって人を苦しめることになっているのではないかと思います。

それに加えて、慢性的な負の感情の定着が、人間関係へ対する疲労感へとつながるなどして、更に人同士の心の結びつき、心を通わせる障壁が生まれ、負の感情は更に重たくのしかかってくる、「生きづらい」の無限ループが生まれるというわけです。

そんな生きづらさを感じやすい人の性格や特徴として

  • 真面目
  • 完璧主義
  • 人に気を使いすぎる
  • 人の目が気になる
  • 人に意見を言えず人に飲み込まれてしまう

またこれらを総称する「生きづらい」人に共通する特徴として「自己犠牲を払うことで自分の価値を得よう、認識しようとする」というものがあります。

恐らく考えられる大きな原因の1つに、成長過程で育つはずだった「自我」「自尊心」「自己愛」がなく自分の思うように考え、意見し、自分の思うように人生を選択できなくなっているのです。

ただ、今の私達の性格というのは人それぞれ様々なルーツやバックグラウンドがあってのものです。

それらの性格1つを取り出してきて、それがいい悪いの話ではありません。

ただ、そういった性格故生きづらさを感じて、自分の人生の生き方が分からなくなってしまい、「自分は何の為に生まれてきたんだろう」「自分は何がしたいんだろう」といった悩みの沼から抜け出すことができずに長いこと苦しんでいるのであれば、個人が持つルーツやバックグラウンドから背景に潜むものを見出し、そこから得られるヒントをもとにの解決策を見つけ出す必要があると思います。

自分の心の奥底にある思い

前章にて、

「成長過程で育つはずだった「自我」「自尊心」「自己愛」がなく、自分の思うように考えたり、意見したり、自分の思うように人生を選択できなくなっている」

と述べましたが、ここに「生きづらい」と感じる性格や特徴の根底にある原因が隠されていると思います。

自身の生きづらさの根底にある原因を探る1つの鍵として、よく語られるものではありますがアダルトチルドレンという概念に触れてみたいと思います。

アダルトチルドレンとは、機能不全家族という「支配的な親」「暴力的な親」「虐待を行う親」「アルコール、薬物中毒の親」「放任主義、家庭に不在がちの親」「極端に家族中が悪い、夫婦喧嘩の絶えない親」「幼少期の親の離婚や死別」など家庭環境に何等かの問題を抱えた家庭で育ったことにより、幼少期の体験がトラウマとなって心に癒されない傷を残したまま大人になった人のことを指します。

また、過干渉や過保護などの、所謂「毒親」のもとで育った子供も、ここに含まれると思います。

過干渉や過保護な親の行う「教育」と称されるものにも、子供の心に闇を落とし込み、幼少期の体験をトラウマ化させるような要素が十分にあります。

トラウマを抱えたまま成長する段階で、通常養われるはずの健全な自尊心や自己肯定感などの形成が上手くいかずに大人になった人がアダルトチルドレンです。

アダルトチルドレンの人は自尊心や自己肯定感が育まれてこなかったために「自我」がなく、あらゆる人間関係の中で自己犠牲を払うことで自分の価値を認識しようとする傾向があります。

本人的にも辛いのですが、それが辞められず、むしろその方法でしか人と関わる方法が分からずに困っていたりします。

そのため、社会に出た後も人間関係の構築に支障があったり、トラブルが絶えなかったり、コミュニケーションが取れない、そもそも社会生活に適応できないなどの2次的3次的な被害へと繋がり、友人ができない、恋人ができない、上司、同僚、部下と上手く連携がとれない、その結果仕事ができない、続かないetc…

のように連鎖する被害を挙げたらきりがないのですが、学校や会社、プライベート生活において様々な支障が表れたりと、本人的にはそれらが耐え難いストレスや苦しみとなって、人生での行き場を失い、うつ病や神経症などの精神疾患を引き起こしたり、引きこもってしまい、最悪の場合は社会復帰が困難となったり自殺に繋がる恐れさえあります。

やはり人間というのは、自分が体験したことしか分からないので、周囲の人からは単純に「ダメな人」「孤立する人」「社会不適合者」としか認識されず理解も得られにくいことから、これが更に本人へのストレスや疎外感を強く感じさせる原因ともなります。

しかし過去に起こった出来事というのは変えようがありませんし、人生は続いていくのです。

親や環境、その他の過去を恨みたくなることもあるかもしれません。

それはそれでいいと思います。

気持ちが晴れなければ気の済むまで恨んでみるのも次に進む為の大事なステップかもしれません。

それが終わったら次の人生をどう生きるかを考えればいいのですから、続いてそのためのヒントについてもお話していきたいと思います

内なる子供の存在

アダルトチルドレンという概念について、もう一段階深く掘り下げて考えてみましょう。

前章にて、アダルトチルドレンとは「幼少期の体験がトラウマとなって『心に癒されない傷を残したまま』大人になった人」のことであると定義しました。

『心に癒されない傷を残したまま』という部分が重要で、アダルトチルドレンの人が、『幼少期に心に残したその未消化の感情』のことを自分のインナーチャイルドといいます。

今の自分の心の中に存在する、満たされなかった思いで傷ついて、そこにとどまっているままの幼少期の自分の心とも言い換えることができます。

これを「インナーチャイルド」=「内なる子供」といいます。

それでこのインナーチャイルドというものを抱えたまま成長すると、本来成長過程において行われる自我の形成、自尊心、自己愛が上手く育まれず、それが大人になってからの生きずらさに繋がってくるというのです。

アダルトチルドレンの人にとって、自我や自尊心、自己愛が上手く育まれていないことによって、他人や社会との関わりの中で何らかの支障が起こること、それが生きづらさの正体の1つといえるでしょう。

それにプラスして、インナーチャイルドである幼少期の頃のあなたがずっと抱えている未処理のままの感情は、今もあなたに悲しみや虚無感というネガティブな思いを無意識下で感じ続けさせているのです。

大人になったあなたは、その感情を忘れたつもりでいて、何があったのかなんて覚えていなくても、幼少期についた心の傷がいまだに疼いているのです。

インナーチャイルドを抱えて大人になったアダルトチルドレンの人が、「生きづらさ」を解消するための第一のキーとして必要なのが「インナーチャイルドを癒す」という考え方です。


トラウマ体験を思い出す

インナーチャイルドを癒す大まか具体的な手順は次の通りです。

  1. 未処理の感情のもととなっている体験を思い出す
  2. 未処理だった感情を十分に感じる
  3. 感情を洗い流す

このステップだけを見ると手順自体は非常にシンプルです。

ただ、1つ目の手順である「未処理の感情のもととなっている体験を思い出す」というステップが厄介で、この「体験」というのは本人の心の中で、言うなれば「幼少期にトラウマ化した出来事」なのです。

ただ、この幼少期にトラウマ化した出来事というのは、本人の無意識化では体験と感情が覚えられているのにも関わらず、意識化ではさっぱりと忘れられていて普段の日常では思い出すことがありません。

ですのでこの「トラウマ化した出来事」を思い出すことさえできれば、未処理の感情を受け流して解放することは簡単なのです。

少し話を戻して、このトラウマ化した出来事というのは、通常本人の意識下では忘れられているという部分について考えてみたいと思います。

例えば多重人格障害の人などは、受け入れがたいショッキングな出来事を体験したとき、脳がその起こった出来事、感情を受け入れることを拒否し、その体験を自分では受け入れることができないので、自分の中に異なる別人格を作り上げ、その別人格にトラウマ体験の記憶と感情を押し付けることで自身の心の平安を保とうとした結果、多重人格障害を引き起こすとされています。

原理的にはインナーチャイルドもこれと非常に良く似たものではないかと私は感じるのですが、過ぎゆく年月と共に大人になっていく心身とは裏腹に、傷ついたまま置いてけぼりにされた子供のように、満たされなかった思いなどのショック体験を、心の中で『子供(幼少期の自分)という人格』に押し付けてしまいこんでいる状態のようなものだと思うのです。

これを「記憶が解離している状態」と表現するのですが、この解離した記憶というのは、本来記憶を整理、保管されるはずの記憶ボックスから受け取りを拒否され、闇を彷徨い行方不明になっていった記憶というイメージです。

解離した記憶、すなわちトラウマ記憶は消失した訳ではなく行方不明になっているという所が厄介で、多重人格障害になるメカニズムを述べたように、それは言うなれば自分の心の中で作り上げられた別人格(あるいは子供のままの自分という人格)の記憶の中に収められているということであり、通常の日常生活の中では自分の記憶として「トラウマ化した体験」「感情」を思い出すことができないのです。

しかしながら、その記憶が収まっているのは、自分の脳みその中であることに他ならないため、それは自分の脳みその中にトラウマ化した記憶という名の「爆弾」を抱えていることになるのです。

それがつまりはあるとき理由もなく突如として襲ってくる「虚無感」「悲しみ」「無気力感」そして「生きづらさ」に大きく関わっているということです。

トラウマ体験=解離した記憶を解放するカウンセリング

これらを克服する為には、心理カウンセリング等で「解離した記憶」を呼び起こし、その記憶と湧き上がる感情に目を向けさせることで、トラウマ体験の記憶と感情を受け流すという方法があります。

ただこれも腕のいいカウンセラーにセッションしてもらわなければ意味がありませんし、探すのも大変です。

トラウマの心理療法に強く着眼した心理カウンセラーの方で「大島信頼」さんという方がいます。

この本の1章でも「トラウマにより時が止まる」という見出しがあるのですが、この表現一言が「アダルトチルドレン」「インナーチャイルド」の定義と同義だと感じました。

トラウマ心理、生きづらさのメカニズムや、それらを解消する自己カウンセリング法なども詳しく解説されていますので、是非一読されることをオススメします。

生きづらい国と称される「日本」という国に暮らす私達日本人の自己カウンセリングバイブルとしてもいいぐらいではないかと個人的には思った程の名著です。

まとめ

「日本というのは生きづらい国」だという話もよく聞きます。

個人のバックボーン、アダルトチルドレン、うつ病など、その人の育った環境や性格の特性もありますが、日本という国自体がなんでもかんでも、どこに行ってもガチガチの規則で固められているという点は、多くの人が「生きづらさ」を感じる原因となっていることとして否めません。

またそのガチガチの規則から少しでもはみ出そうとする人や、上手く適応できない人に対して集団で白い目を向けるような空気感を作ったりというような、日本の古くの村文化的な風潮を、今なおこの現代においても世間は持ち込んでいるのです。

互いが強く監視し合い、結局は自分達が苦しくなっていく方向に空気を作り上げていっている側面があるような気がしてなりません。

もちろんそういう空気感を壊して、従来に囚われない、自由で革新的な企業や団体、個人も多くなってきたようには思います。

でもそれは一部の少数派で、いまだ古い日本の体質に縛られて息苦しい社会を形成することを手伝っている人が圧倒的に多いのではないでしょうか。

且つ、息苦しい日本で暮らす人達に中で、「生きづらい」という感覚を、自分のせいだと責めたり、育った環境や親のせいだと責めたり、、と余計に自分の首を絞めてしまう方向へと思考を走らせてしまっているという人も多いのではないかと思います。

ですが「生きづらい」と感じている人は意外にも多いはずです。

夫婦の3組に1組が離婚するといわれ、うつ病患者は年々増加し(推定300万人以上)といわれ、年間自殺者数は3万人(潜在数は10万人とも言われる)を超え、国民の10~30代の死因のトップが「自殺」であるという、日本のこの現状がそれを物語っています。

またそういった精神的に不安定な親のもとで育った子供、親の離婚や、なかには自殺による死別を子供時代に経験した人もいるでしょう。

そして子供時代に味わった大きなショック体験は、心の中に闇を落とし込み、大人になっても尚「生きづらさ」という悪影響を及ぼし続けることになります。

ですがそのメカニズムを知り、トラウマ化した体験と付随する記憶を解放する術を身に付けることで、日々感じる生きづらさは解消することができます。

本来、生きづらい性格や特徴というものがあるというよりも、その奥底の背景に何が潜んでいるのかを探ることが、その解消のために必要なことなのではないかと思います。

つまりは何があなたの「生きづらい」と感じるような性格や特徴を作っているのか、何が「生きづらい」と感じるような思考や行動をあなたにとらせているのか。

それを探ることです。

つまりはその奥底に潜んでいるものとは、「生きづらい」と感じてしまうような思考や行動ととらせるような誤ったプログラムがあなたの心に埋め込まれているわけです。

自身の「生きづらさ」を解消するための根本的な解決は、自分の性格や特徴に目を向けるよりも、「生きづらい」と感じるに繋がる行動をとらせるような思考パターン、それを習慣にさせてしまう誤ったプログラムを見つけ、正しい、「自分が望むプログラムへと書き換える作業」が必要なのです。

こちらの記事もご覧ください。⇒生きづらい国「日本」に隠されたその理由


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